当院は男性型脱毛症（AGA）でお悩みの患者様の診療を行っています。

AGAとは「Androgenetic Alopecia」の略称で、思春期以降に発症する進行性の脱毛症です。

成人男性が発症する脱毛の多くがこのAGAで、程度や年齢に差はありますが日本人男性の3人に1人がAGAという報告があります。

AGAでは前頭部と頭頂部の毛髪が進行するにつれて軟毛化していき、次第に細く短くなっていきます。最終的には頭の生え際が後退していき、頭頂部の毛髪が失われてしまいます。原因としては、遺伝や男性ホルモンによる発毛サイクルの乱れなどが考えられています。

以下に当てはまる方は、一度相談ください。

• 家族に髪の薄い人がいて、自分も薄くなるのではないかと心配だ。
• 抜け毛が気になる。
• 10代後半から毛髪が抜け始め、髪が薄くなってきた。
• 額（ひたい）の生え際が後退してきた。
• 頭頂部の髪の毛が薄くなってきた。
• 細くて短い髪の毛が多くなり、髪のハリやコシが無くなった。など

AGA(男性型脱毛症)の治療薬は？

①プロペシア（フィナステリド）

脱毛作用の強い男性ホルモンとして知られるDHT（ジヒドロテストステロン）を生成する還元酵素2型5αリダクターゼの働きを抑制することで発毛を促進するようになります。この作用により毛根を深くさせ、髪を太くしてくれるようになります。

服用は1日1回です。また、ミノキシジルの外用薬と併用することで発毛がより促進されることもあります。

②ザガーロ（デュタステリド）

サガーロもプロペシア(フィナステリド)と同系統の薬でDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を阻害するものですが、海外の文献では発毛効果はフィナステリドの約1.6倍あると言われています。

プロペシアで効果が不十分な方は、ザガーロに切り替えることをおススメします。

服用は1日1回になります。

③ミノキシジル配合外用薬5% (ミノグロウ)

これは飲み薬でなく、塗り薬になります。頭皮に直接塗布することで毛母細胞が刺激され、細胞分裂が活発になるため発毛や髪の成長が促進されます。頭頂部や前頭の薄毛に対して高い効果を発揮することが認められています。

内服薬との併用により、より高い治療効果が望めると考えられています。

AGA(男性型脱毛症)の料金は？

すべて自費診療となります。

目安の料金としては

・フィナステリド（28日分）⇒税込6600円

・デュタステリド（30日分）⇒税込9000円

・ミノキシジル配合外用薬5% （ミノグロウ）60ml(約1か月分)⇒税込5500円

※薬剤の在庫の兼ね合いもありますので、一度受診前に電話0795-44-1588、ないしLINEにてお問い合わせいただければ幸いです。

QandA

治療を始めて効果はどのくらいにでるの？

服用開始から3ヵ月で効果が出始める場合もありますが、効果が確認できるまで通常6ヵ月はみたほうがよいと考えられます。
6ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行が止まらない場合は服用を中止したり、内服に塗り薬を併用したりします。

また、効果がある場合は効果を持続させるためには継続的に服用したほうがよいと考えます。服用を中止した場合、再び元の状態に戻ってしまいます。

薬の副作用は？

勃起不全、性欲減退、射精障害、肝機能障害などがあります。