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認知症診療への思い

当院では地域のかかりつけ医として、認知症専門医として認知症診療を積極的に行います。

認知症は、誰もがなりうる身近な病気です。高齢化が進む日本では、いまや85歳以上の4人に1人が認知症になっていると言われています。

認知症が進むと、患者様本人が困ることもたくさんありますし、ご家族様が自分の生活を犠牲にせざるを得ない場合が多々あります。

そして、その期間は短いものでなく、何年にも渡ります。長年にわたり頑張りすぎると、介護疲れもおこしてきます。

認知症診療をする上では患者様本人へのサポートは当然のこと、ご家族様へのサポートも重要となってきます。

 

核家族化がすすみ、なかなか認知症の親を介護できない、面倒みれない、とはいえ施設に入ってもらうのも可哀そうだし、経済的にも厳しい というのが現実だと思います。

介護保険制度で使用できる社会的サービスを最大限に利用して、医師、看護師、ヘルパー、社会福祉士などが協力して然るべきサポートを行い、たとえ認知症であっても尊厳ある暮らしをできるようにしたいと考えています。

そしてご家族様が少しでも精神的に、身体的に余裕を持てるように、我々は努力し続けます。

「最近両親の調子がおかしいな」「ずっと同じことばっかり言っている」「最近、両親の性格がかわったかも」など、おかしいと思うことがあれば是非一度、相談ください。

認知症の本人様もご家族様も前をむいて、穏やかに過ごせる世界を一緒に作り上げたいと考えています。

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