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メタボリックシンドローム

目次

メタボリックシンドロームとは?メタボリックシンドロームはなぜ悪いの?

メタボリックシンドロームはどれくらいの患者さんがなっているの?

メタボリックシンドロームの治療はどうするの?~瘦せるのにどれだけカロリー消費が必要か

メタボリックシンドロームとは?メタボリックシンドロームはなぜ悪いの?

メタボリックシンドロームは、「内臓脂肪症候群」とも呼ばれます。これは腹腔内の腸周囲に脂肪が過剰に蓄積する状態であり、へその高さでの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上にも及びます。

この過剰に蓄積した内臓脂肪により高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が複数生じ、心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こします。日本人の死因の第2位は心臓病、第4位は脳卒中であり、いずれも動脈硬化が原因で起こります。

高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病はそれぞれ単独でも動脈硬化を進行させますが、肥満、高血圧、高血糖、高脂血症のうち3~4つが重なると、どれも該当しない場合に比べて心筋梗塞や狭心症の発症率が36倍になると言われています。

特定健診(メタボ健診)で早期にメタボリックシンドロームを発見し、介入していく(内臓脂肪を減らす)ことが、ひいては心筋梗塞、脳梗塞の予防にもなりますので、メタボを放置しないようにしましょう。

<メタボリックシンドロームの診断基準>

 

メタボリックシンドロームはどれくらいの患者さんがなっているの?

以下に示すのは、厚生労働省のホームページより引用したメタボリックシンドロームの患者数です。

 

メタボリックシンドロームの治療はどうするの?

メタボリックシンドロームの診断基準を見ると、腹囲が基準値以上であることが必須条件となっています。これは、メタボリックシンドロームの元々の原因が内臓脂肪蓄積にあり、それを基盤として、血圧や血糖、高脂血症が起こっていると考えられるからです。

腹囲を減らせば血圧や血糖、高脂血症も改善する可能性が高いと考えられます。

腹囲が大きくなってしまう最も重要な原因は、過食と運動不足と考えられますので、まずは過食と運動不足の生活習慣を改めることが重要と考えられます。

以下に示すのは肥満症治療ガイドライン2016に示されている肥満症の治療指針ですが、メタボリックシンドロームでも同様の治療方針が有効と考えられます。

用語解説

肥満=BMI25以上、高度肥満=BMI35以上

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

標準体重=身長(m)×身長(m)×22

 

ここで、現体重の3%とか、5~10%の減量と書いていますが具体的にどうすればよいのでしょう?

1例として、80㎏の人が5%(つまり4㎏)の減量を3か月で達成したい場合を考えてみましょう。

個人差は色々ありますが、1kg脂肪を減らすのに約7200kcalのカロリーを削減する必要があるといわれています。

つまり4㎏痩せるために消費しなければいけないカロリーは「4kg×7,200kcal/kg=28,800kcal」になります。この「28,800kcal」を3か月で削減していく計算になりますので、「28,800kcal÷90日=320kcal/日」となります。

1日あたり320kcalを、食事量を調整し摂取エネルギーを減らす、もしくは運動することによって消費エネルギーを増やせば良い計算になります。

では、運動で320kcalを消費するにはどうしたらよいのか考えてみましょう。

100kcal消費するための運動方法と時間の目安は下の表になります。

軽い散歩 30分
軽い体操 30分
ウォーキング 25分
自転車(平地) 20分
ゴルフ 20分
ジョギング 10分
テニス 10分
水泳(クロール) 5分
バスケット 5分

この表を基に考えると、1日あたり320kcalを運動で消費しようと思えば、軽い散歩であれば約90分、ウォーキングであれば約75分、自転車であれば約60分が必要になります。不可能ではないですが、少し時間がかかる と思われる方も多いかと思います。

 

一方で、間食にはどのくらいのカロリーが含まれているのでしょうか。厚生労働省eヘルスネットホームページに掲載されている表を以下にお示しします。

この表を基に考えると、1日あたり320kcalを間食で削減しようと思えば、肉まん1個やカップラーメン、ジャムパンを削減することになります。

これならできる という方もいるかと思います。また、ウォーキング25分(100kcal消費)と炭酸飲料500ml削減(約200kcal削減)であわせて300kcalというように、運動と食事を組み合わせる方法もあります。

 

是非、自分なりの減量目標をたてて取り組んでみてください。

どうしても運動と食事療法だけでは減量しきれない という方のために当院ではお薬を用いた減量治療も行っております。

興味のある方は一度ご相談ください(※糖尿病の患者様以外は自費診療となりますのでご注意ください)

 

■参考文献

中村 正, 他. 成人病と生活習慣病, 37: 1145-1149, 2007

肥満症診療ガイドライン2016

厚生労働省 国民健康・栄養調査結果

厚生労働省eヘルスネットホームページ

日本糖尿病学会編、糖尿病治療ガイド2021

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