在宅診療QandA
目次
・②訪問診療を受けながら、他の病院に通院しても良いのですか?
・④夜間や休日、訪問日以外に急変した場合の対応を教えて下さい?
・⑧在宅医療を希望していますが、どうすればスタートすることが出来ますか?
①訪問診療の対象となる患者の要件はありますか?
誰でも訪問診療の対象になるわけではなく、通院が困難な人が対象となります。その判断は主治医に任されており、保険診療のルールに則して行われます。重症度やADL(日常生活動作)、要介護度などによる基準はありません。
例えば
- ご自宅、施設での療養を強く希望される方
- 病院への通院が困難な方
- 寝たきりの方、または寝たきりに準じる方
- がんなどの治療をご自宅、施設で行っている方
- 退院後、ご自宅・施設で療養生活を送られる方
- ご自宅・施設での在宅酸素やカテーテルなどの医療管理が必要な方
- ご自宅で緩和ケアをご希望の方
等です。訪問診療をご希望の際、お電話にてお気軽に相談してください。
②訪問診療を受けながら、他の病院に通院しても良いのですか?
可能です。たとえば、「通院困難だが数ヶ月に1回は今までかかっていた医療機関に行きたい」、「3~6カ月に1回、専門科での検査を受ける」などの理由で別の医療機関に通院される方がいます。ただ、訪問診療は通院困難な方が対象ですので、いつでもいろんな医療機関に通院しているとなると、訪問診療の対象ではなくなります。
③訪問回数は決まっていますか?
原則として最低月2回(隔週)以上の訪問を行います。
④夜間や休日、訪問日以外に急変した場合の対応を教えて下さい?
定期訪問しているご家庭には、あらかじめ緊急用の連絡先をお知らせいたしますので、まずはお電話にてご様子をお知らせください。
お電話の内容から医師が判断し、電話でのご指導や必要に応じて看護師や医師自ら、緊急訪問させて頂いております。
もちろん、24時間対応しておりますので、まずはお電話にて様子をお知らせください。
⑤費用は通院と比べて高くなりますか?
医療には、外来医療(通院)と入院医療、そして在宅医療の3つの形態があります。診療に要する費用を比べ ると、外来医療よりも在宅医療のコストの方が高いのが一般的です。また入院と比べると在宅医療のコストは低くなります。費用については分かりにくい点も多くございますので直接ご相談下さい。
⑥在宅診療ではどのようなことをしてくれるのですか?
毎回、医師と看護師が一緒に訪問します。薬剤師が同伴することもあります。
治療内容としては
- 体温・血圧・脈拍の測定、呼吸状態・栄養状態などの確認
- 血液検査、尿検査などの各種検査
- 褥瘡(床ずれ)のケア
- 緩和治療、疼痛管理
- ターミナルケア
- 指定難病患者の対応
- ご家族様のケア
等を行わせていただきます。
入院治療が必要となった場合には、ご家族の方と相談の上、対応して頂ける医療機関に連絡を取り、入院の調整も行います。
⑦高額療養費制度は在宅でも適応されますか?
適応されます。月の自己負担額が一定以上になった場合、払い戻しが受けられます。上限額は、年齢や所得、利用している健康保険の種類によっても異なります。詳しくは、健康保険証に記載された問い合わせ先にご確認してください。