メニュー

花粉症、アレルギー、舌下免疫療法

目次

花粉症とは?

花粉症の症状は?

花粉症は患者さんはどれくらいいるの?

2022年 春の花粉飛散予測は?

2022年 花粉の飛び始めは?ピークは?

花粉症の対策は?

花粉症に使われるお薬

花粉の飛散が多い日っていつ?

花粉症と風邪のみわけ方

舌下免疫療法について

花粉症とは?

花粉症はいまや国民病と言われるくらいポピュラーな疾患です。花粉症の実態はスギやヒノキなどの花粉に対するアレルギー症状により、くしゃみ、鼻汁、鼻閉、眼のかゆみ、目の周りや結膜の発赤、流涙、襟足や顔面の赤み、かゆみ、腫れなどの皮膚症状、頭痛、微熱、倦怠感などの全身症状などがおこるものです。特に鼻や眼の症状は多かれ少なかれ必発と言われています。症状の推移は花粉飛散と連動しますが、個人個人の症状の程度、種類はさまざまであり、一様ではありません。

別名、「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、患者さんの数は年々増えています。

花粉症は初期治療が大切です。予想花粉飛散開始日より2週間前より経口薬の内服を開始すると、季節初期の症状がよく抑えられることが、試験で証明されています。

一般的に花粉が飛散しだすのは2月半ばから3月と言われていますので、2月上旬~半ばには内服を開始することが望ましいと考えられます。当院でも内服薬や点鼻薬、点眼薬の処方は可能ですし、原因を調べることもできますので、気になった方はお気軽にご相談ください。

花粉症の症状は?

典型的な症状☞充血、かゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ など

典型的ではないがありえる症状☞皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感

花粉症は患者さんはどれくらいいるの?

最近は10~20人に1人が花粉症を発症している といわれています。かつては20~30歳代の女性に多く発症すると思われていましたが、幼児にも多くみられるようになってきました。

また60歳以上の年齢の方にも増えてきているのが現状です。

2022年 春の花粉飛散予測は?

<日本気象協会ホームページより>

例年比で見ると、兵庫は例年より少ない見込みですね。
また、前シーズン比で見ると、兵庫の飛散量は少ないようです。

2022年 花粉の飛び始めは?ピークは?

2月9日~14日にかけて九州地方全域でスギ花粉の飛散がはじまりました。

大阪では2月下旬には飛散開始となる見込みです。

花粉症の対策は?

①外出時

花粉の付着をできるだけ防げる服装を心掛けましょう

  • メガネ・マスク・つばの広い帽子を身につけましょう
  • 毛足の長い衣服は避け、表面がツルツルとした素材の服を着用しましょう
  • 上着や長ズボンなどで肌の露出を少なくしましょう

②外出から帰ったら

  • 帰宅後は衣服や髪の毛から花粉を必ず払い落し、室内に持ち込まないようにしましょう
  • 手洗い、うがいを毎回行いましょう
  • 洗顔で顔に付着した花粉を落としましょう
  • 眼も洗いましょう

③部屋の中で

  • 外に干した洗濯物や布団は、外で花粉を払い落してから室内に入れましょう
  • 濡れ雑巾やモップなどで床の掃き掃除をしましょう
  • 花粉の飛散量が多い日は、必要以上に窓をあけないようにしましょう

④薬は早めに飲む

花粉が本格的に飛び始めるシーズンより2週間ほど前に薬を飲み始めると効果的です。

毎年症状に悩まされている人は、早めに相談してください

花粉症に使われるお薬

症状によって軽症、中等症、重症、最重症と分類され、第二世代抗ヒスタミン薬、遊離抑制薬、局所ステロイド薬、ロイコトリエン拮抗薬などの薬剤を組み合わせて治療を行います。

くしゃみ、鼻水タイプ

原因:ヒスタミンが、鼻の粘膜にある知覚神経を刺激するため、くしゃみや鼻水が起こります。目のかゆみも、ヒスタミンによるものです。
治療薬:抗ヒスタミン薬(ビラノア®、ザイザル®、デザレックス®など)、鼻噴霧用ステロイド薬(ナゾネックス®点鼻、アラミスト®点鼻など)

鼻づまりタイプ

原因:ロイコトリエンが、血管を拡張させるために、鼻の粘膜が腫れて、鼻づまりとなります。
治療薬:抗ロイコトリエン薬(オノン®、シングレア®、キプレス®)、鼻噴霧用ステロイド薬など

目のかゆみ

目のかゆみ、涙目や充血がみられる場合は、抗ヒスタミン薬などの目薬を使用します。抗ヒスタミン薬などの点眼薬は即効性がありますが、使いすぎは結膜充血などの副作用を引き起こしかねません。1回の滴数や1日の点眼回数を必ず守りましょう。

例)アレジオン点眼、パタノール点眼、ザジテン点眼

 

上記の治療で症状の改善しない重症の花粉症に対して、必要に応じてステロイド内服治療(セレスタミン®、プレドニン®)を行います。ステロイドの内服は副作用(免疫低下、骨粗鬆症、胃潰瘍の可能性、不眠、白内障など)を伴いますので、短期間の使用にとどめるべきと考えます。

花粉の飛散が多い日っていつ?

  • 天気が良くて、気温が高い日
  • 午前中
  • 風が強い日
  • 前日が雨の日(雨で落ちた花粉が、翌日になって再び飛散するため)

花粉症と風邪のみわけ方

  花粉症 風邪
鼻水 透明で薄い鼻水 透明で薄い鼻水~粘り気のある鼻水
くしゃみ 発作のように7~8回続けて出る、1日に何度も発作が起こる 1度に3~4回程度
目のかゆみ ある なし
のどの痛み ほぼなし あり
天候による変化 晴れた日に症状がひどくなる なし

舌下免疫療法について

治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

当院では

スギアレルギー☞シダキュア

ダニアレルギー☞ミティキュア が処方できます。

 

 

■参考文献

日本気象協会ホームページ

アレルギー総合ガイドライン2019

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME