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男性更年期、男性ホルモン注射

目次

男性更年期とは

男性更年期の検査

男性更年期の重症度評価

男性更年期の治療方法

男性ホルモン(テストステロン)注射は、いつまで続けるの?

男性ホルモン(テストステロン)注射は、どのくらい有効なの?

男性更年期の治療をするメリットと注意点

 

男性更年期とは

更年期は女性だけに訪れるものではありません。

男性でも40歳以降は、どの年代でも更年期が起こる可能性があり、特に仕事、家庭でストレスを抱えやすい40~50歳台で多くみられます。

更年期はまだまだその認識、理解がされていないのが実情です。

男性ホルモンであるテストステロンが少なくなることで、気力がわかない、うつっぽくなる、精力がわかない 等の症状を呈します。

代表的な症状としては

・倦怠感(疲れやすさや疲労感)
・寝起きのだるさ
・不安、いらいら
・不眠
・うつ
・食欲、記憶力の低下
・ほてり、めまい
・精力の低下
・朝の勃起の消失
・頻尿

など、多岐に渡ります男性更年期を知らないお医者さんに出会うと、不定愁訴として片付けられてしまうため、注意が必要です。

「あれ、最近元気がないな、気力がわかないな」と思ったら、一度ご相談ください。

内分泌内科専門医として、しっかりと診断、治療をさせていただきます。

男性更年期の検査

男性更年期の症状があって、血液検査でフリーテストステロン値が低い(<8.5pg/ml)場合は男性更年期の診断となることが多いです。

ただし、男性ホルモン(テストステロン)が低下する背景に、うつ病、生活習慣病、メタボリックシンドローム、睡眠時無呼吸症候群などが隠れていることがあり注意が必要です。

男性更年期の重症度評価

男性更年期 問診表

上記の問診表を記載して初回の診察時に持ってきていただくと、スムースにいきます。

訴えの程度 17~26 点:なし、27~36 点:軽度、37~49 点:中程度、50 点以上:重度

男性更年期の治療方法

男性ホルモン(テストステロン)を2~4週に1回、筋肉注射させていただきます。

具体的な流れとしては、

初回診察

診断のための診察と血液検査(フリーテストステロン値、PSA値、LH、FSH値、プロラクチン、甲状腺機能、コルチゾールを含む一般的な採血)を行います。

40歳以下であればテストステロンは空腹時の午前中が望ましいですが、高齢者であれば午後でも大きな問題はありません。

3割負担の方で約5000~7000円です。

2回目

検査結果を説明し、男性更年期の診断がつけば、テストステロンを注射します。

注射代は、保険が効いて3割負担であれば1回あたり約500円となります(別途、診察代はかかります)。

3回目以降

その後のホルモン補充を、2週間~4週間に1度行い、3か月ほど続けます。

効果がある場合は治療を継続していきます。

適宜、合併症の治療や定期的な血液検査によるホルモンチェックを行います。

男性ホルモン(テストステロン)注射は、いつまで続けるの?

最初、症状が強いときには2週間に1度男性ホルモン注射を打ちます。症状が軽くなるに従い、それをだんだん1カ月に1度とかに延ばしていきます。

しかし永遠に注射を打つことも非現実的ですので、患者様と適宜相談して、症状が軽くなってもう注射がいらないだろうと思われる適切な時期に注射から離脱します。

男性ホルモン(テストステロン)注射は、どのくらい有効なの?

だいたい70%~80%ぐらいの人には効果が出て、倦怠感や性欲低下などの男性更年期症状が改善するといわれています。

1回目の注射で効果がでる患者様もおられれば、3か月程度続けてから効果がでる患者様もおられますので、まずは3か月程度継続することをおすすめします。

逆に、男性ホルモン注射をしても更年期症状が改善しない場合は心療内科での抗うつ治療などで改善することも多く、鍼灸、ヨガをはじめとする代替療法も効果があるといわれております。

男性更年期の治療をするメリットと注意点

メリット

  • 若々しくエネルギッシュに。活力up
  • 筋量が増える
  • 脂肪が落ちる

デメリット

前立腺がんがある、ないし疑わしい患者様には投与することができません

多血症がある患者様には投与することができません

 

■参考文献

加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き 日本泌尿器科学会編

J Urol, 157: 849-854, 1997

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