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ダイエット外来、減量治療

 

当院ではお薬を用いた減量治療を行います

生活習慣の改善を軸に、GLP1受容体作動薬(オゼンピック、ビクトーザ、リベルサス 等)とSGLT2阻害薬(カナグル)を用いた減量治療を提案させていただきます。

GLP1受容体作動薬とSGLT2阻害薬のどちらか片方でも十分に効果はありますが、両方とも使用することでの相乗効果も認められています。

患者様各々の減量目標、経済事情に応じ、最良の選択をさせていただきます。


※2型糖尿病をお持ちの方は、GLP1受容体作動薬もSGLT2阻害薬も保険診療で使用することができますので、2型糖尿病と診断された時の血液結果、またはお薬手帳をお持ちください。
※2型糖尿病をお持ちでない方は個別相談になりますので、電話ないしLINEでお問い合わせください。

※自分自身が糖尿病かどうかわからない場合は、当日クリニックで血液検査を行うことで10分以内には判定できますので、ご活用ください。

いずれの薬剤も、糖尿病専門医からすると使い慣れた薬剤ですので、安心してお使いいただけます。

GLP1受容体作動薬(注射→オゼンピック、ビクトーザ。飲み薬→リベルサス)

GLP1受容体作動薬にはオゼンピック、ビクトーザ等の注射薬がありますが、オゼンピックが一番簡単で減量効果に優れています。飲み薬のリベルサスにも減量効果があります。

よって当院では、注射ならオゼンピック、飲み薬ならリベルサス を推奨します。

ただし、近々チルゼパチド(マンジャロ®)という薬が販売になる予定であり、このお薬がでればこのお薬が最強の減量薬となること間違いなしです。

ブログに紹介しておりますので、ご興味あれば参照ください。

オゼンピック(注射)のメリット

・糖尿病専門医は使い慣れており、万が一の副作用にも対応可能

週に1度、曜日をきめて皮下注射するだけなので、手間がかからない。

・食欲抑制作用があり、自然な減量を期待できる

・2017年にFDA(アメリカ食品医薬品局)で安全性が保証されており、日本でも幅広く使用されている

・糖尿病患者様にオゼンピックを半年から1年程度使用すると平均5~6kg痩せるというデータがあります。

・3段階の強さが設定されており、痩せたい体重や経済的な事情を加味して好きな強さを選ぶことができる。

リベルサス(飲み薬)のメリット

・オゼンピックに比べるとやや減量へのパワー不足感は否めませんが、どうしても注射に抵抗ある方は、1日1回、起床時に飲むだけのお薬なので気が楽かもしれません。

・オゼンピック同様、3段階の強さが設定されており、痩せたい体重や経済的な事情を加味して好きな強さを選ぶことができる。

オゼンピックやリベルサスの値段

ご自身が糖尿病をお持ちで保険適応の場合、保険が3割負担であれば、お薬代だけであればオゼンピックは2000円弱~6500円/月です(値段に幅があるのは、オゼンピックの強さを弱(0.25mg)、中(0.5mg)、強(1.0mg)のどれにするかによって異なるからです)。

ただし、お薬代金に診察代、検査代、在宅自己注射指導料などが加わりますので、強ランク(1.0mg)のオゼンピックを1か月使用すると、1か月あたり1万円弱~1.5万円程度になります。

1割負担の場合は、この3分の1程度の値段となります。

※ご自身が糖尿病でなく、自費診療の場合は1か月にオゼンピック2㎎(0.5mg×4回)を使用したとして約2万円になります。

リベルサスはオゼンピックに比べればリーズナブルであり、ご自身が糖尿病をお持ちで3割負担の場合、お薬代だけであれば

弱ランク(3mg)⇒約1200円

中ランク(7mg)⇒約3000円

強ランク(14mg)⇒約4500円 となり、ここに診察代、検査代が加わります。

※ご自身が糖尿病でなく自費診療の場合はリベルサス3㎎を1か月使用して1万円、リベルサス7㎎を1か月使用して2万円になります。

オゼンピックの副作用

嘔気、胃のむかむか、便通異常 などがみられることもあります。

使い続けることで体がなれる場合が多いと考えられます。

SGLT2阻害薬(カナグル)

メリット

・糖尿病専門医は使い慣れており、万が一の副作用にも対応可能

・毎日1錠服用するだけであり、手間はあまりかからない

・尿に糖を出して血糖値を下げるお薬であり、カロリー換算すると1日あたり約240kcal~400kcal相当分のカロリーが自然に排泄されます。

・糖尿病患者様にカナグル1錠を約1年程使用すると、平均2~3kg痩せるというデータがあります

カナグルの値段

1錠169円、これを月に30錠使用。

3割負担であれば1月あたり約1500円 となります。

※ご自身が糖尿病でなく、自費診療の場合は1か月に1万円程度になります。

カナグルの副作用

尿路感染、性器感染症、脱水、糖尿病性ケトアシドーシス、皮疹 などがあります。

副作用がなるべく起こらないようにするため、お薬を使用する前にきちんと患者様の状態を判断させていただきます。

オプション治療(漢方薬)

①防風通聖散

  1. 脂肪細胞を活性化し、皮下脂肪を燃焼・分解する
  2. 食事による脂質の吸収を抑制する
  3. 便通を促進し、脂質を便と一緒に体外に排出する

等の働きを期待して処方する場合があります。

保険適応の病名としては

腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘

となっておりますので、保険診療の範囲内で処方が可能な場合が多いと考えられます。

ただし、防風通聖散のみで減量できる例は少ない印象であり、運動や食事療法を守ったうえでの相乗効果を期待する場合に使用をおすすめします。

②防己黄耆湯

水太り体質であり、むくみやすい
 膝などの関節が腫れて痛い
 疲れやすく、汗をかきやすい
 夕方になると靴がきつくなるなど脚のむくみが気になる といった方に有効です。

更年期で下肢がむくむ場合にも有効と考えられています。

体重減量を成功された患者さんのご紹介

北播磨総合医療センターで経験した1例です。

2型糖尿病患者様のため、保険適応内(3割負担)でオゼンピックとカナグルを使用し治療をさせていただきました。

半年で15kgの減量に成功されています。

もちろんオゼンピックやカナグルの効果だけでなく、患者様自身が食事療法、運動療法をしっかりされたゆえの結果であることはいうまでもありません。

 

まとめ

2型糖尿病があり、かつ減量を期待される患者様にとっては、近年ダイエットに有効な薬剤がいくつか発売されておりますので、一度ご相談ください。

2型糖尿病をお持ちでない方も、ご興味があれば一度ご相談ください。

 

■参考文献

Diabetes Care. 2020 ;43:1234-1241

Lancet 2018 08 25;392;637-649

Diabetes Obes Metab. 2017 ;19:1242-1251.

Obesity (Silver Spring). 2014 Apr;22:1042-9

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